いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
あかり整骨院 院長の香西です。
家でテレビを見る時、どのような姿勢で見ているでしょうか？
ソファーに座る、食卓の椅子で、地べたで、色々あると思います。
「ある時から胡坐（あぐら）をかくと、なんだか座りにくさを感じてしまう」
「横にした膝が地面につかずV字のようになってしまい、後ろに倒れそうになり座りにくい」
「もう年だから股関節硬くなってきたんだろうな～」
そんなことを感じているのではないでしょうか？
男性の方は特に、家でリラックスする時はあぐらをかく人が多いと思います。
そんな時あぐらをかくと「なんか股関節がつまる感じがしてシンドイな～」と足を伸ばして座ったり、ソファーでだら～っとしたとても悪い姿勢になってしまい、腰に違和感を感じてないですか？
このブログをご覧になる事でなぜ股関節が硬くなり、胡坐（あぐら）がかけなくなるのかがわかります。
最後に、自宅で簡単にできるセルフケアをご紹介したいと思います。
ゆっくりあぐらをかいてリラックスしたい方はぜひ最後までご覧ください。
【股関節が硬くなる原因】
股関節は骨盤のくぼんだ部分と、大腿骨（太ももの骨）によって構成される関節です。
球状になった大腿骨が、骨盤のくぼんだ部分に浅くはまり込むような状態になっており、骨同士がしっかりとかみ合っていませんので、色々な方向に動かすことができる不安定な関節です。
そのため、たくさんの筋肉や靭帯(じんたい)などによって補強され、関節の袋（関節包）に包まれることにより安定させています。
しかし、年齢を重ねるにつれて、股関節の周りにあるお腹の筋肉（腸腰筋）や、お尻の筋肉が弱くなり、骨盤が後ろに倒れるような姿勢になってきます。（写真のような姿勢です）
骨盤が後ろに倒れると、大腿骨（太ももの骨）は前に押し出され、股関節（骨盤のくぼんだ部分と太ももの骨）の前が狭くなり動きが悪くなってしまいます。
股関節が前に押し出された状態では、股関節を支えている筋肉や靱帯が日常生活で歩いたり、立ったり座ったりしているうちにだんだんと硬くなってしまします。
【あぐらをかけない原因は二種類ある！！】
股関節の前側に引っ付いている恥骨筋という筋肉があります。この筋肉が硬くなってしまうと股関節を外側に回しにくくなってしまいます。
先ほどもご説明しましたが、股関節にはたくさんの筋肉や靱帯があり支えてくれています。
①関節自体が硬くなっている場合
股関節は骨盤の傾きによってもあぐらをかきにくくなってしまいます。
あぐらは股関節を開いたり曲げたりする動作なので、骨の受け皿となっている骨盤がゆがんでいると動く範囲が制限されてしまいます。
②筋肉が硬くなっている場合
デスクワークが主体、立ちっぱなしであまり動かないと、その状態で筋肉自体の伸びが悪くなってしまいます。
同じ姿勢でいるとその姿勢が身体にしみついてしまい、悪いクセとして記憶されてしまいます。
特に肥満、運動不足になってしまう方に多くみられます。
【放置していると腰が悪くなる！！】
なぜあぐらをかけないと腰が悪くなるかというと、股関節の動きが悪いと骨盤がその代償として動こうとするからです。
どういうことかというと、股関節の引っ付いている骨盤は（腸骨）と（仙骨）という骨によってつくられています。
これを仙腸関節といいます。
この仙腸関節は関節と言ってもほとんど動かないようにつくられた関節で、歩いたり動いたりする時の衝撃に耐えるために、靱帯のみで強く固定されています。
しかし、人間の身体は股関節の動きが悪くなっていると、仙腸関節の動きを良くして代償運動をしようとします。
例えば、股関節を全く動かない状態で歩いて下さいと言われたら、腰を捻じったり腕を振ったりして足を前に出すことが可能です。
その歩き方で一日中過ごしたら、腰がだるくなりそうですよね！！
これは本来、動いてはいけない仙腸関節が動いてしまう事によって、上半身の体重を上手く支えることができなくなってしまうのです。
そうなると腰に負担がかかり過ぎてしまい痛みがでてきてしまいます。
【間違ったストレッチ!!】
よく股関節をストレッチする場合、座った状態で足の裏を合わせて足をパタパタ羽ばたくように動かしている人がいます。
これは太ももの内側の筋肉を硬くしてしまいますのでやめましょう！！
ストレッチには２種類あり「スタティックストレッチ」「バディスティックストレッチ」があります。
「スタティックストレッチ」
簡単に言うとじっくりゆっくり伸ばすストレッチです。
このストレッチは筋肉を伸ばすのに適したストレッチで、９０秒ほど伸ばすと筋肉が伸びてきます。
「バディスティックストレッチ」
これは弾発的に刺激を与えることによって筋肉を硬くするストレッチです。
短距離走の選手が走る前にジャンプしているのを見たことがあると思いますが、これは足の筋肉に刺激をあたえて瞬発的に力が入るようにしています。
勢いをつけて
いちっ！にっ！さんっ！って感じのやつです。
座った状態で足の裏を合わせ、足をパタパタ羽ばたくようなストレッチは、「バディスティックストレッチ」にあたり、筋肉を硬くしてしまいますのでやめましょう。
自宅で簡単！ 正しい股関節ストレッチ！！
股関節の硬い人には「①座れるけど辛い人」「②座る事も難しい人」に適したストレッチをしていく必要があります。
「座れるけど辛い人」ストレッチ
① 背筋を伸ばし、足の裏を合わせて座ります
② 左右の足の裏を押し合わせるように足に力を入れます
③ その状態でゆっくり身体を軽く前に倒します
太ももの内側が引き伸ばされているのを感じると思います！！
この状態で３０～４０秒キープしてくださいね。
ちょうど気持ちがいい位でストレッチしてください。
※決して勢いよく弾発的にしないでください。
「座る事も難しい人」ストレッチ
① まずは立った状態から、左の膝を床につけます
② 背筋を伸ばしながらゆっくり股関節を内側に倒します（５秒止まる）
③ 今度は股関節を外側に倒します（５秒止まる）
④ 次は同じ事を左でおこないます（毎日これを２セットほど）
お風呂あがりに１分ほどでできます！！
股関節を動きが良くなるようにゆっくりおこなってください。
座る事も難しい人は、日ごろから腰に痛みやダルさがあるのではないでしょうか？
股関節の動きが良くなるには時間がかかります！！しっかりと股関節が動かす事で、自然と座れるようになりますので諦めないでくださいね。
このストレッチをしてもなかなか良くならない方は、あかり整骨院までお問合せください。
監修：国家資格 柔道整復師
香西 良亮
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